行政書士　舞子法務事務所は地域に根差した、街の法律家です。

　「成年後見」、この言葉は聞いたことがあっても、その中身についてはよくご存じないかもしれません。

　「成年後見制度」の中身をごく簡単に言えば、今すでに判断能力が不十分な方の権利を守るために、援助者を選んで、 本人を法律的に守り、支援をする制度です。判断能力が不十であると、よく理解しないままに不利な契約を締結してしまったり、預貯金を騙し取られたりする危険にさらされることがあります。援助者を選ぶことで、このような危険からご本人を守り、そのご家族をも安心できる様にするのが成年後見制度です。 また、今は判断能力があるけれど、将来の判断能力低下に備えて、今のうちから支援の内容を決めておくこともできます。支援の内容を援助者に委ねるのではなく、ご本人が希望する内容を援助者に伝え、判断能力が不十分になった時にそれを援助者に実行してもらうことができるのです。 さらに、判断能力はあるが「かげり」を感じて不安な場合は、今の時点から援助者による定期訪問などを行い、緩やかに支援の態勢を整えていくこともできます。

　この「成年後見制度」は２０００年に介護保険制度と共に登場しましたが、その「しくみ」と用語が難解なために普及がなかなか進みませんでした。 しかし、大股で進みゆく超高齢化社会の中にあって、この制度の社会的な必要性があらためて認識される様になり、またコスモス成年後見サポートセンター（当職所属）など諸団体のＰＲ活動やメディア記事等の露出もあって、その知名度も格段に向上しました。 平成２５年末時点で、全国利用者数も１７万６５６４人（最高裁調べ）にまで増え、確実に我が国に根付き始めています。

　ご本人と、そのご家族のために、安心をお届けします。